「おつかい」

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1980年代初頭のころのお話です。

おつかいは子どもの仕事だった。

買い物には、買い物カゴを持っていくスタイルで、まだどの店もレジ袋などなかった。

ある日、豆腐を一丁頼まれておつかいに出た。
豆腐は今のようにパックではなく、お店の大きな水槽の中に沈んでいる状態で売っていた。
それを掬って薄板(経木)でくるんでもらい、鍋やカゴに入れて持ち帰るのだが、帰り道に買い物カゴを振り回してしまい、家に帰ったら豆腐がボロボロで怒られた。。